
馬鹿らしいと思ったが読んでみるとそうでもない。人間が宇宙空間に移住する日が迫っているならば、必ず解決しなければならない課題である。
カナダの成人玩具メーカー、ウィーバイブ(WeVive)などはこのほど、「宇宙空間におけるセックステック(SexTech)」に関する研究リポートを発表した。民間人による宇宙旅行が身近なものとなりつつある現在でも、タブー視されるテーマであることから学術界で軌道外での性的体験に関する研究が進んでいないという。
ウィーバイブは、宇宙空間における性的活動の課題について、重力がなく人間同士の身体の密着が難しいと指摘し、宇宙用の成人玩具を開発することで性的欲求を解決できると主張する。
リポートによれば、宇宙船内のプライベートスペースは非常に限られている上、機械と他の宇宙飛行士以外騒音を出さない。ゆえに、製品は音に配慮してデザインされるべきだと強調した。また、体液などの排出物の処理も課題だという。
そもそもなぜ宇宙旅行でマスターベーションをする必要があるのか。
ウィーバイブは、性的欲求は地上での飲食や排泄と同様に人間の基本的欲求で、人間らしく生きるためには必要な行為で軽視されるべきではないと主張する。
たしかに短期間ではれば我慢できるかもしれない。NASAの研究者は、「長期的ミッションで宇宙ステーションに滞在する宇宙飛行士にとって性的欲求を満たされないことは課題である」とこれまでの研究で指摘している。
これを機に学術界でもセックステックの研究が始まることを期待しよう。